1月15日、天龍中学校開校60周年記念式典とシンポジウム(オンライン)が開催されましたので出席しました。
天龍中学校は、昭和34年9月に、平岡中学校と福島中学校が統合し創設されました。しかし、新校舎が建設されるまでの間は、天龍中学校平岡部校、福島部校としてそれぞれ別の校舎で継続されたため、実質的に天龍中学校生徒として同じ学び舎で授業を受けることになったのは昭和36年4月からのことでありました。その後、体育館やプール、寄宿舎などが次々と建設され、昭和48年4月に向方中学校が統合されたことにより、村内で唯一の中学校として現在に至っています。
シンポジウム(オンライン)では「ふるさとを大切にするってどういうことだろう」をテーマに小学校児童代表の山崎君、中学校生徒代表の板倉さん、天龍中学校OBの宮澤拓真さん、至学館大学学長の谷岡様にパネラーとして参加いただき、それぞれの想いをお話しいただきました。
私からは、かつて平成の大合併で天龍村は自立の選択をしたことやこれからも天龍村を残していかなければならないこと、人口減少時代にあってみんなで持続可能な村づくりを進めていくことなどをお話させていただき、ふるさと天龍村を大切にするということについては、「天龍村の豊かな自然であったり、歴史や文化であったり、風土や伝統、または食べ物であったり、人情であったり、田舎にしかない景色や空気、ゆっくりと流れる時間、田舎でなければ体験できないもの、そうしたものを大事にし、あるいは磨きをかけながら、後世にしっかり引き継ぎ、ふるさと天龍村を守り続けることだ」とお話させていただきました。
さらに、「皆さんは、将来天龍村から出るかもしれませんが、その時に心のよりどころとなるのが、子供の頃の経験や思い出だと思います。従って、今という時を大事にして少しでも多く天龍村のことを知ったり、勉強したりしてもらうとともに、授業やいろんな活動を通じて素晴らしい思い出を作っていただきたいと思います。そして、皆さんが将来どこにいたとしても天龍村で経験したことや「村の良さ」を誇りに思うことだと思います。」と話させていただきました。
そして最後に「皆さんが夢や目標のために一度村を離れたとしても、「いずれは村で頑張るんだ」という想いを持ち続けてもらいたい」ということをお願いしました。
天龍中学校は、少子高齢化、過疎化の中、近い将来、小中併設校として、新たな歩みを始めることになりますが、少人数の強みを生かした教育を推進することにより、更なる飛躍を成し遂げることを期待いたします。