新型コロナ対策:令和3年第1回天龍村議会臨時会を開催

2月15日、令和3年第1回天龍村議会を開催しました。今臨時会に上程した案件は条例案件3件、令和2年度補正予算案件1件です。
条例関係は全て令和3年4月1日から開始する村直営の天龍村国保診療所に関するもので、補正予算は新型コロナウイルス感染症緊急対策事業に係るものです。
診療所の医師や運営体制等に関しましては、現在契約内容の協議をしている最中のため決まり次第後日お知らせしたいと思いますのでご理解をお願いします。

新型コロナウイルス感染症緊急対策事業につきましては、経済対策として
・「地元店舗応援券発行事業(第2回)」・・外出自粛等で売り上げが落ち込んだ事業者の支援と個人消費の喚起を促すことを目的とし、1人2万円分を計上しました。
・「村独自の事業持続化給付金(第3弾)」・・年末年始において、対前年度の売り上げが減収した事業者を支援するため1事業者当たり上限30万円を計上しました。
・「感染防止対策補助金」・・に事業者が行っている感染防止対策に対し10万円を限度に補助金を支給いたします。
・「ケーブルテレビ自主放送設備改修事業」・・情報伝達を可能にするため
・「老人ホームなどの福祉施設空調設備改修事業」   などです。
さらにワクチン接種事業に関しては、システム改修委託や接種券の印刷などワクチン接種に必要な準備品を整えるための経費を計上しました。

なお、ワクチン接種につきましては、国の指示のもと、都道府県の協力により、市町村において予防接種を実施するものとされておりますので、その方針に従い、現在、鋭意準備を進めているところです。
新聞やテレビ等でご承知かと思いますが、接種の対象者は、原則、接種を受ける日に、住民基本台帳に記録されている方となりますが、例外として長期入院等による場合は住民票所在地以外で接種することが可能となります。受けるかどうかは個人の判断で、費用は全額公費となります。
接種の優先順位につきましては、重症化リスクの大きさ等を踏まえ、まずは医療従事者等への接種、次に高齢者、その次に高齢者以外で基礎疾患を有する方と高齢者施設等の従事者への接種となります。それ以外の方に対しましては、ワクチンの供給量等を踏まえ順次接種することになります。なお、接種時期につきましては追ってご連絡いたしますが、高齢者につきましては4月以降になる見込みです。
接種体制につきましては、天龍村では今のところいくつかの接種場所を設けて行う集団接種を主軸と考えていますが、医師や看護師、担当職員等の配置や場所・日程等の調整もございますし、また、かかりつけの病院等での接種につきましても対応可能かどうか、現在検討をしているところであります。
いずれにしましても、ワクチンの管理や詳細な接種体制等の課題につきましては、新しく着任される予定の天龍村診療所医師のご意見を伺いながら、また天龍村単独だけではなく下伊那南部保健医療協議会の枠組みの中で県立阿南病院や医師会等にもご協力いただきながら対応したいと考えており、その点につきましても現在詳細について検討しているところです。混乱を招くことなく確実かつ適時に接種できるよう努めてまいりますのでご理解をお願いいたします。

2月前半の出来事

2月1日、天龍村福祉施設計画策定委員会からの最終報告がありました。委員の皆様には令和元年6月から長期にわたり、ご検討を重ねてきていただき大変感謝申し上げます。この当委員会につきましては、施設の老朽化と共に福祉ニーズの変化に対応し、将来にわたって安定した施設運営とサービス提供を図っていくことを目的に、中長期的な整備計画を策定するために設置したものです。
最終報告の内容については、施設ごとの整備方針や機能再編、運営方法等についてご提案いただきました。村としまして、この計画をもとに、指定管理者である社会福祉協議会とも協議する中で検討しながら魅力ある施設づくりに取り組んでまいりたいと考えます。

2月3日、暦の上では「立春」。2月3日の立春は、実に124年ぶりだそうです。そんな記念すべき日に、学校法人国際基督教大学(ICU)サービス・ラーニング・センターとの「サービス・ラーニング実習に関する協定書」の締結しました。コロナ禍のためオンラインでの締結式となりましたが、お忙しい中ロバート・エスキルドセン学務副学長様、西村センター長様にご出席いただき、滞りなく執り行うことができました。改めて関係された皆様に感謝申し上げます。このICUが実施しております「サービス・ラーニング実習」につきましては、村にとりましても持続可能な地域社会の発展や人材の育成に寄与するものと考え、その受け入れ先として2016年から協力しておりまして、これまで5年間の間に、国内、海外合わせて50人以上の学生が村内においてホームステイを通した田舎暮らし体験や村民との交流などの活動をしてまいりました。今回の協定締結により、村と大学が正式に実習の協力関係を位置付けた形となります。私としましては、この実習等を通じて「大学の知恵と若い学生の感性を村の活性化に活かしていきたい」と考えています。

2月4日、天龍村特別職報酬等審議会を開催しました。村長・副村長・教育長の給料と議会議員の報酬について見直し等の検討を諮問しました。特に議員のなり手不足問題の対策として報酬の引き上げ等が言われておりますので、この点について重点的にご協議いただきました。答申については後日行われる予定です。

2月5日、村が抱えている課題の一つに労働者不足(マンパワー不足)があります。特に村の第三セクターであります「龍泉閣」と「天龍農林業公社」については、募集をかけても応募者がいない中、現在働いている社員が大変苦労しています。その対策として以前から外国人労働者の受入れを考えておりましたところ、この度ある会社から技能実習制度の提案があり、本日オンラインでその会社と管理会社との面談を行いました。話がうまく進めばよいかと思っています。

2月10日、第6次天龍村総合計画審議会からの答申がなされました。答申内容は、目指す将来像や実現に向けた基本方針、基本施策、重点プロジェクトなどについていくつかご意見をいただきました。審議会委員としてお務めいただいた皆様に改めて感謝申し上げます。今後は、答申内容に基づき策定委員会にて最終的な原案を作成し、3月定例議会に上程する予定です。10年後の将来像「小さくても誰もがいきいきと輝き続ける村」を目指してまいります。

1月後半の行事等

1月18日、町村会及び広域連合会議がありましたので出席しました。コロナ禍で警戒レベル5(飯田市)の状況の中、オンライン会議も検討されたようですが、大鹿村と平谷村の村長の出席が今回で最後となるため、あえての会議招集となったようです。両村長には公私にわたり大変お世話になりました。ありがとうございました。今後におきましても健康には十分ご留意いただきお過ごしいただきたいと思います。

1月21日、信州大学の平松教授(農学博士)が来村され、国道418号戸口~足瀬間の災害現場を視察調査されました。現在、全面通行止めとなっている同区間ですが、県建設事務所によりますと「安全性が確認されないと解放等は困難だ」とのことで、そのために専門的な立場からのご意見をお聞きし、通行止め解除の時期を判断したいとのことです。
調査後、平松先生は「大規模な崩落の割には崩落箇所に不安定な土砂が少なく、当初思っていたほど危険ではなかった」と述べられ、仮設道路の通行については「崩落箇所が再度崩落する可能性はある」ものの、「雨量による規制を設け、監視体制をしっかりすれば通行は大丈夫」との見解を示されました。また、芝沢に流入した土砂については「不安定にたまっている土砂を撤去するには膨大な時間と費用がかかるので、固定してしまうのがいいのではないか」と職員に提案されました。
現在、法面の落石防止ネットの設置工事を行っており、今後仮設防護柵や仮設道路のかさ上げを行う予定だそうです。できれば、4月中にも、一般車両が日中通行できるようにしたいとのことです。
今しばらくご不便をおかけしますがご理解ご協力をお願いします。

1月22日、令和3年度当初予算の重点ヒアリングを行いました。令和3年度は第6次総合計画の初年度に当たり、計画に掲げられた事業を確実に実施していかなければなりません。また、駅前活性化事業(村営住宅兼買い物拠点施設)や総合体育施設などの大きなプロジェクトも実施しなければならず、財源確保が重要となります。PDCAやスクラップアンドビルド等による事業の見直しなどを行い、少ない財源で最大限の効果が生み出せるよう努めてまいります。

1月25日、第3回天龍村総合教育会議を開催しました。今回の議題は「教育大綱について」であります。教育大綱については、法律で村長が策定することされており、また、対象期間は4~5年のスパンということが文科省から示されています。
そこで、天龍村では村長選挙が行われた次の年度から新たな大綱がスタートできるよう4年に1度策定することとしております。3月末までに教育委員の皆さんのご意見をお伺いしながら、次代を見据えた新大綱を策定していきたいと思っています。

新型コロナウイルス感染症につきましては、1月31日現在、飯伊地域の新規感染者の数が減少しつつあります。従って飯田市内に出されていた飲食店への時短要請は解除されました。しかし、警戒レベルは依然高い(レベル5)ままで、まだまだ気の緩めない状況が続いています。
村では現在、第6弾となる新型コロナウイルス対策予算を検討中で、今月中旬に開催予定の臨時議会に上程する予定です。少しでも村民生活の支援になればと思っています。