4月10日、下伊那南部地区(主)飯田富山佐久間線整備促進期成同盟会の設立総会を行いました。
この(主)飯田富山佐久間線は、飯田市から泰阜村、阿南町、天龍村を経て浜松市天竜区佐久間町に至る幹線道路であり、下伊那南部地区の連携や交流、産業の発展、観光の振興、文化生活の向上等に重要な役割を果たしています。
路線全体の改良促進については、飯田市長が会長を務め、阿南町、泰阜村、天龍村で構成される「(主)飯田富山佐久間線改良促進期成同盟会」において、要望活動等を実施してきており、関係各位のご尽力により着実に改良促進が図られているところですが、阿南町以南の天竜川沿いは大変険しい地形状況の中を縦貫していることから、たびたび法面及び路肩の崩落が発生し、その都度通行不能となることがあります。
また、落石危険個所や狭隘で見通しの悪い急カーブが連続する個所もまだまだ多く、早期の改良整備が望まれています。
特に平成29年3月に発生した天龍村羽衣崎上における法面崩落では、阿南町と天龍村間が約4カ月にわたり通行不能となり、狭隘な国道418号を利用しての迂回を余儀なくされ、病院への救急搬送や通院、周辺町村への通勤、買い物を含めた人、物の流れが滞り、日常生活に大きな影響を及ぼしました。
このような状況の中、2027年に開業が見込まれるリニア中央新幹線長野県駅への下伊那南部地域からのアクセス道路として、当路線の改良促進の必要性が高まっており、限られた予算の中での事業化となりますと、天竜峡より以北の改良が優先されるのではないかとの懸念があります。私どもにとりましては、当然、リニアへのアクセスとしての改良も進めていただかなければなりませんが、当路線は、まさにライフライン「命の道」でございます。
そこで、下伊那南部地区5町村の阿南町、下條村、売木村、泰阜村、天龍村が一丸となって、下伊那南部地区の当路線の整備を促進するために、下伊那南部地区(主)飯田富山佐久間線整備促進期成同盟会を設立した次第です。
今後は、1日も早い改良整備が進むよう関係機関に要望活動を行って行く予定です。皆様方のご理解ご協力をお願いいたします。