4月1日、令和6年度が今日から始まりました。
本日、村では今年度からスタートする天龍村小中併設校の記念式典を挙行しました。
年度始めの大変ご多用の中、衆議院議員宮下一郎様はじめ日頃より格別のご高配をいただいておりますご来賓の皆様のご臨席を賜り、盛大に開催できましたこと心より感謝申し上げます。
この小中併設校の整備事業にあたりましては、児童・生徒数の減少に伴い将来の学校運営などについて、できるだけ早期にその方向性や学校のあり方などを検討する必要があるということから、平成30年度に保育所保護者会並びに小中PTAの皆様を中心とした「天龍村の教育を考える会」を立ち上げ、子育て真っ只中の皆様の生の声を聴かせていただきながら、将来の学校教育について議論を深めてまいりました。
また、児童・生徒数を確保するための一つの手段として山村留学制度を検討するための「教育講座」を開講し、村民の皆様とともに天龍村にふさわしい教育とは何かについても勉強してまいりました。
さらに、こうした流れを踏まえ、小中学校のあり方に重きを置いた検討委員会を令和元年度に立ち上げ、教育委員会やPTAの皆様はじめ多くの皆様のご協力をいただく中で検討を進めてきたところであります。
その結果、現在の小学校校舎を活用して中学校を移設し「小中併設校」とするよう答申をいただいたところであります。
村ではこの答申を尊重し、中学校を移設するための整備工事を進めることを決定するとともに、同時期に検討を進めてまいりました総合体育施設と一体的な事業として推進していくこととした次第です。
今回の小中併設につきましては、村にとりましては、学校教育における有史以来の大転換であり、後の村史にも間違いなく取り扱われる重要な事柄でもありますので、将来にわたり間違いのない選択だったと自信を持って伝え続けられるよう、今後しっかり学校運営を行っていく所存でありますし、また関係機関の引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げます。
この度の小中併設校整備工事に関しましては、大きなトラブルもなく予定どおりしゅん工することができました。
これもひとえに、ご来賓の皆様はじめ施設の建設にご理解をいただきました地元地区の皆様、設計業者様並びに施工業者様など、関係する全ての皆様のご理解とご協力の賜と、心より感謝申し上げる次第です。
特に、設計監理業務を担っていただきました株式会社鈴木建築設計事務所様並びに施工業者である神稲建設株式会社様、備品整備にご尽力いただきました株式会社正木様におかれましては、資材の搬入や作業員の確保など施工中は大変なご苦労があったかと思いますが、皆様方の卓越した技術や指導監督のもと立派な施設や備品を予定どおり整備いただくことができ、改めて深く感謝申し上げる次第です。
また、正面玄関に掲げてございます校名板は、天龍村のご出身で書象会審査会員などをお務めになられておられます金田成仁様にご揮毫いただきました。大変ご多用の中、制作にあたっていただきましたこと、この場をお借りしまして心より厚く御礼申し上げます。
ご案内の様に新たに整備された校舎は、昨年度完成した総合体育施設と同様、村の木材をふんだんに使用しており、各教室はいずれも暖かみのある明るく落ち着いた空間が確保されております。私もこのような環境で勉強できていればと、うらやましい気持ちで一杯であります。
今後、村としましては、この小中併設となりました学校を大切に管理・運営しながら、子どもたちの最良の学びの場として活用していくとともに、地域のランドマークとして、学校教育のみならず地域の皆様や多くの村民の皆様がお気軽にお立ち寄りいただけるコミュニテーの場としても活用できるよう努めてまいりたいと思います。さらに総合体育施設との連携を図りながら、有事の際には防災機能が十分発揮できるよう有効に活用してまいりたいと考えているところでございます。
今年2024年は、辰(龍)年です。もっと言えば、60年に一度の甲辰の年です。この小中併設のスタートが、天龍村の龍にちなんだ年に行われるというのは、正に因縁だと思っております。昇龍のごとく天龍村の子供たちがこの学校での学びを通して一層飛躍することをご期待申し上げますとともに、本日ご列席賜りましたご来賓の皆様はじめ村民の皆様の益々のご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。