3月後半の出来事など

3月19日、戦没者慰霊祭が行われました。
世界各国では依然として地域紛争やテロなどが絶えない中、大戦から78年以上が経過し、私を含め日本には戦争を知らない世代が多くなりました。併せて戦争の犠牲となったご本人やご家族も高齢化が進み、戦争や原爆の記憶が少しずつ薄れつつあります。改めて、戦争の悲惨さを深く心に刻み、再び悲しみの歴史を繰り返さない決意を新たにしたいと思います。

3月22日、令和6年第1回議会定例会最終日でした。上程した案件は全て原案どおり可決いただきました。
今議会は、来年度予算をご審議いただいた議会でもあり、可決いただいたことにより新年度に向けた各事業の準備も進められることになりました。
また、一般質問では、能登半島地震に関連したご質問やご提案が多く出されました。村として今回被災した地域の状況や対応などを踏まえ、可能な限りの対策を講じてまいりたいと思います。

なお、今議会をもって村澤資憲教育長が退任されます。
村澤教育長には、これまで2年半という短い期間ではありましたが、様々な教育課題についてご対応いただいてきました。
特に、保育所の所管を教育委員会に移すことやなんでも館常設展示場の整備、運動会の春開催など、これまで私が何度も教育委員会にお願いしてもなかなか動かなかったこれらの案件が、村澤教育長に代わって即座に実行していただくことができました。これによりまして、保・小・中の一貫した教育体制の充実が図られたり、なんでも館の利活用などが改善されたりしたところです。
また、小中併設校の開校までの大事な仕上げの部分を担ってもらうこともできましたし、親子留学制度といった新たな事業もスタートすることもできました。さらには、どんぐり向方学園の問題も前へ進めることができました。
このように、いろんな問題や課題において、積極的に取り組んでいただき、天龍村の教育行政に多大なご貢献をいただきました。これまでの村澤教育長のご尽力に対し改めて敬意と感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

4月から新たに高山和夫教育長が就任することが決定しました。
高山新教育長は、天龍村のご出身で3月まで飯田市立高陵中学校長をお務めになられていました。併せて下伊那校長会長や下伊那教育会長も歴任されていました。教員経験が豊富で、学校現場に明るく大変有能で高潔な方でいらっしゃいます。小中併設という新しい形の学校運営が始まるこの機に、即戦力として手腕を発揮していただける方だと期待しています。
なお、任期は令和6年4月1日から前教育長の残任期間である本年9月30日までです。

3月25日、長野町区の澤田景夫さんに村表彰を授与させていただきました。
澤田さんは、実家でもあります「東京堂」の経営者として、50年以上にわたり商業一筋で商工業の振興発展に寄与されてこられました。
3月31日をもって「東京堂」が閉店となるため、表彰審査委員会の決定により本日、表彰伝達を行うことになりました。
「東京堂」は大正8年に先々代が創業したもので(当初は澤田商店として開業)、埼玉県の方から天龍村に来たということもあり、店名を覚えやすくするために「東京堂」にしたということです。
105年という長い歴史に幕を引かれるということは、澤田さんにとりましては断腸の思いだったかと思います。
私も幼いころから利用させていただいたお店だっただけに感慨深いものがあります。
村表彰の受賞誠におめでとうございます。またお疲れさまでした。

同日、天龍保育所の卒園式を行いました。
卒園する年長児は6名で、大きくなったら「警察隊になる」、「大工になる」、「アイドルになる」などみんな元気よく抱負を語ってくれました。4月からは1年生です。小学校にも元気よく通ってきてください。

3月26日、産業振興に係る調査研究プロジェクトの報告会を行いました。
令和元年7月からスタートしたこのプロジェクト、「農産物継承」「森林資源活用」「観光ブランディング」「福祉」の4つに分け、若手職員を中心に5年間、地域の皆様のご協力をいただきながら研究や実践を重ねてきたものです。
村職員として、村の課題について部署を越えて真剣に考え、取り組んでいただいたこと大変良かったと思っています。
このプロジェクトの経験を活かしてさらに村のために尽力いただくことを期待します。

3月27日、桜(ソメイヨシノ)の開花宣言を行いました。
このところ雨が降ったり、寒かったりと春と呼ぶには遠い天気が続いていましたが、今日は快晴。松島さくら公園の桜が一気に開花しました。
昨年より8日遅い開花です。

同日、村が買い物弱者対策として進めてきました移動販売車「やまびこデリ」の出発式を行いました。
過疎化、少子高齢化により買い物に困っている皆さんの手助けとして平成29年度から本格的に検討をしてきた事業で、令和2年度には商工会青年部が行っていた御用聞き事業を継承した「宅配」を。令和4年には買物の拠点となる「満島屋」の整備を。併せてデマンド方式による「送迎」を。そして本日スタートした「移動販売」と。
ようやく買い物支援として考えてきた4本柱を揃えることができました。
本日まで、商工会、社会福祉協議会、ナピカ様はじめ多くの皆様にご理解とご協力をいただいてきましたこと心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
車などがなく買い物に行けない方でも「やまびこデリ」の車がお近くまで行きますので、どうかお気軽に声をかけてみてください。

3月29日、令和5年度最後の勤務日。ご本人のご都合や任期満了等により31日付けで退職等される皆さんへ辞令交付を行わせていただきました。勤務の長短ございますが、天龍村のためにご尽力いただきましたこと感謝申し上げます。新しい場所に行かれましても、天龍村の事を思い出しながらまた遊びに来ていただければありがたいと思います。

同日、辰(龍)年記念事業の一環として、JR飯田線伊那小沢駅周辺に桜の植樹を行いました。
「信州に春をつげる村」として、毎年長野県で一番初めに梅や桜の開花の便りを届けているのが、わが天龍村です。
特に、桜の便りはJR飯田線伊那小沢駅構内にあるカンザクラが最初に咲き、その後に河津桜やソメイヨシノなどが次々に咲き続けます。テレビや新聞などで報道されると遠方よりわざわざ観に来てくれる方がいるほど、多くの皆さんが気にかけている場所でもあります。
今回、駅周辺の桜が経年により元気がなくなってきていますので、新たに植え替えたいと思い、JR飯田駅長や文吾林造園(株)様はじめ関係する皆様にご相談させていただきながら進めてきました。
辰(龍)年ということもあり、記念事業として植樹しましたので、今後、末永く多くの皆さんに喜んでいただけるよう沢山の花をつけていってほしいと願っています。

同日、天龍村消防団の任免命式が行われました。
今年度末をもって退団される皆様には、これまで消防団活動にご尽力いただいてきましたこと心より感謝申し上げます。
今後におきましても、協力員などとしてご協力いただくことをお願いいたします。

3月30日、飯田市美術博物館の滝沢館長が今月末をもってご勇退されるということで、お礼のご挨拶に行ってきました。
滝沢館長は、村総合体育施設の建設にあたり貴重な絵画をご寄贈いただいた方でもあります。退任後におかれましてもお身体にご留意され益々ご活躍されますことをご祈念申し上げます。

3月31日、前参議院議員の宮島喜文さん(泰阜村在住)の旭日中綬章受賞祝賀式が行われましたので出席しました。
現役の参議院議員時代には村の要望活動にご対応いただくなど、大変お世話になった方であります。
この度の受賞、誠におめでとうございます。