3月25日、宮下一郎衆議院議員始め県議会議員、南信教育事務所長ほか大勢のご来賓の皆様のご臨席をいただく中で、天龍村総合体育施設のしゅん工式を行いました。
この総合体育施設建設工事は、耐震化がなされていなかった天龍小学校体育館と村民体育館のあり方について、平成28年より検討委員会を立ち上げ、PTAや公民館をはじめ関係する皆様のご意見をお伺いする中で議論を重ね、さらに、それを引き継いだ「総合体育施設建設検討委員会」において、細部についてご検討をいただいてきたものです。その結果、新しい総合体育施設は、学校教育施設、社会教育施設、災害避難施設のそれぞれの機能を備えた複合型施設が望ましいとし、小学校の敷地内の安全な場所に建設するよう答申をいただいたところです。
村では、この答申を尊重しながら建設に向けての準備を進める一方で、児童・生徒数の減少に伴う「小中学校のあり方」についても同時期に検討を重ねてきたところ、将来的には小中併設校にて学校運営を行っていくことが最良との結論に至ったため、小学校校舎の増改築整備と合わせた一体的な事業として推進していくことといたしました。
こうして進めてきました総合体育施設建設工事も、無事しゅん工式を迎えることができましたのもひとえに、ご来賓の皆様はじめ、施設の建設にご理解をいただきました地元地区の皆様、設計業者様並びに施工業者様など、関係する全ての皆様のご理解とご協力の賜と、心より感謝申し上げる次第であります。
当施設は、村の木材をふんだんに使用しており、かつての小学校の木造体育館を彷彿させる天井の梁や一階ロビーに設置したヒノキ柱のモニュメントは、村の誇りとして後世まで引き継がれることと思います。また、東京オリンピック・パラリンピックのレガシーとしてオリンピック関連施設で使用された木材も再利用しておりますし、根羽村と川上村と共同で製作したベンチも備え付けております。さらには、当施設のために飯田美術博物館館長の滝沢具幸様から貴重な絵画「月沼」をご寄贈いただき、1階の玄関正面に飾らせていただいております。誠にありがとうございました。
今後、村としましては、更に太陽光発電設備を整備し、蓄電施設を備えた防災拠点として有事の際には有効活用を図ってまいりたいと考えています。また、この施設が村のランドマークとして、学校教育活動のみならず地域の活動やスポーツ振興を図るため、多くの村民の皆様にご利用いただけるよう努めてまいりますとともに、来年度整備予定の校舎棟との一体性を図りながら、それぞれの機能が十分発揮できるよう努めてまいりたいと考えているところです。
施設の概要は、鉄筋コンクリート造 2階建て 床面積1階1,153.49㎡ 2階194.32㎡
1階:アリーナ(バスケットボール2面、バレーボール2面、バドミントン3面、テニス1面、フットサル1面)ほか
2階:会議・学習室、多目的ホール、倉庫
設計監理業者:(株)鈴木建築設計事務所
施工業者:神稲建設(株)
事業費:建設工事 641,982千円、備品整備 6,292千円、設計監理委託 22,770千円、地質調査委託 1,155千円、旧施設解体関係費用 38,940千円 合計 711,139千円
財源内訳:学校施設環境改善交付金 114,898千円、過疎対策事業債 585,300千円、一般財源 10,941千円