「令和」に改元し早一年が過ぎました。昨年は天皇陛下のご即位等で日本国中が祝賀に包まれ、ちょうどゴールデンウィークとも重なったということもあり、全国各地では大勢の観光客等でにぎわいました。天龍村におきましても、例年ですとお茶摘みやブッポウソウなど季節の話題で大勢の皆さんの心を和ませてきたところですが、今年は、新型コロナウイルスの影響で、折角のゴールデンウィークも日本全体が静まり返った「STAY HOME WEEK」となってしまいました。
そのような中、5月1日、天龍村議会臨時会を開催し、新型コロナウイルス感染症対策に係る経済支援策等をご審議いただきました。
国においては緊急事態宣言を発出し感染拡大防止に努める一方、4/30に、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として地方創生臨時交付金や特別定額給付金、雇用調整助成金、持続化交付金などの各種支援策を盛り込んだ補正予算を成立させ、また、長野県においても28日に行われた県議会臨時会で、検査・医療提供体制の強化、県内経済と県民生活の下支え、遠隔教育環境の整備に重点を置いた補正予算が成立したところです。
村としましては、国や県の緊急経済対策等を最大限活用し、併せて村独自に商工業を始めとした事業者に対する事業継続支援や公共料金の支払い猶予等を行いたいと考えております。
こうした支援策等につきましては、スピード感が重要でありますので、準備が整い次第、村民の皆様に周知したいと思っております。特に、一人当たり一律10万円の給付がある国の特別定額給付金につきましては、申請書の発送を5月7日に行い、早ければ12日から指定口座へ振り込みをしたいと考えております。詳しいことは役場までお問い合わせください。
また、その他、この新型コロナウイルス感染症に関する村独自の対応としましては、役場庁舎への入庁方法を変更、ソーシャルディスタンスを保つため職員の机の間隔拡大、緊急事態宣言を受けて外出自粛等の要請動画を作成しCATVで放映、広報車を使用してのキャラバン活動、コロナ終息後には温泉を大いにご利用いただきたいことから村民保養券を例年の倍数配布、職員の提案により村内業者から弁当を注文などをしています。
また、学校現場において村が所有しているタブレットを活用できないかや折角ある温泉施設も現在休業中でありますので、村民のご要望等をお伺いしながら温泉を提供することができないかなども検討しているところでもあります。
一方、社会福祉協議会におきましても、生活福祉資金貸付制度による緊急小口貸付等の特例貸付を行ったり、コロナの影響で解雇や雇止めとなった方を対象に期限付きで雇用したりしています。また、社協の呼びかけにより布マスクの作成も行っていただいております。
商工会におきましては、ドラゴン商品券の発行を前倒しで実施するよう準備を進めているとのことであります。
なお、緊急事態宣言の期間が延長される場合は、さらに検討しできるだけの支援をしてまいりたいと考えております。
先の見えないトンネルの中にいて不安ばかり募るわけですが、長期にわたるこのウイルスとの闘いに打ち勝つには、全国一丸となって取り組まなければならないと考えておりますので、村民の皆様の一層のご理解とご協力をお願いしたいと思います。