国道418号、国交省専門家による現地調査

7月15日、長引く大雨で大規模な法面崩落が発生した国道418号戸口~足瀬間の現場に、国総研(国土交通省国土技術政策総合研究所)の専門家の皆様が現地調査に来られました。

県によりますと、今回の被災箇所は、高さ約290m、幅約52m、土砂量は約2万㎥と推計されます。さらに、ドローンで上空から見ますと尾根の反対側にも大規模な法面崩落の状況が見られ、そちらの対応も必要となっています。

国総研の皆さんによると、「現場の状況をみると、上部と下部の2つに分けた対策を考えないといけない」それにはまず「しっかりした調査、データ解析をし、全容を把握しなければならない」と話されていました。
なお、今回国総研のメンバーとして来村いただいた中に、天竜川中流地区直轄地すべり対策事業を最初にご提案くださった中谷土砂災害研究室長もおり、当村の実情をよくご存じの方がいてくれて大変心強く感じました。

現場は崩落が続いており、地元建設会社の資材置き場も土砂で埋まってしまいました。

国道418号、戸口付近で大規模な山腹崩壊発生

7月12日、長引く大雨がやっと収まり、久しぶりに青空や太陽が見えたよい天気となりましたが、夕方4時半頃、住民の方から役場に「国道418号戸口付近で崩落あった」との通報がありました。

現場に行ってみると、かなり大規模な山腹崩落が発生し、早木戸川をせき止めるほどの土砂や流木が流れ込んでしまいました。現在、国道418号は戸口~おきよめの湯間で通行止めになっております。また、地元建設業者の倉庫や作業車等が被害にあいました。
雨が止んでも土砂崩落等の危険があると言われていますが、まさに今回の崩落はそのとおりとなってしまいました。
復旧は、月曜日以降になると思いますが、相当の時間や日数がかかるかと思います。

土砂の下に人や車両が巻き込まれていないことを願います。

梅雨前線豪雨の被害拡大

7月3日から連続して大雨が降り続いています。7月8日午後5時現在、中井侍地区で連続総雨量510.5ミリ、大河内地区で467.5ミリとなっています。
そのような中、7月8日午前7時10分、土砂警戒情報が発令されましたので、それに伴い、村内全域に警戒レベル4の避難勧告を発令しました。
6月30日からの雨も土中に含んでいますので土砂崩落等の危険が高まっています。また、天竜川の水量も増加しています。充分気を付けてください。

現在までの被災状況。村道、林道で路肩決壊や倒木等により通行止めとなっている個所があります。また、空き家になっていた事務所が1軒倒壊しました。倒木の影響により一部地区で停電もありましたが、現在は復旧されています。

村道天龍左岸線、中井侍地籍で大規模な法面崩落が発生しました。道路(L=約20m)も決壊し、土砂が道路下方を走るJR飯田線に流れ込んでいます。復旧には相当の日数が必要かと思われます。


(JR東海公表資料より)


(JR東海公表資料より)

8日、15時45分に土砂警戒情報が解除されましたので、【警戒レベル4】避難勧告を解除しました。今までの雨で地盤が緩んでおり、土砂災害の危険性が高いため、引き続き【警戒レベル3】避難準備・高齢者等避難開始を発令しました。 災害に備え、準備をお願いします。

令和2年度地区懇談会始まる

7月3日、今年1月に大規模な法面崩落が発生した国道418号早木戸~的瀬間の災害復旧について、抜本的な改良整備としてトンネルを整備するよう県議会で予算承認されたとの連絡が県建設部からありました。崩落個所付近は過去にも同様の崩落が何回も発生しており、村にとっては長年の悲願でもありました。トンネル延長は約800mで、事業費は全体で約27億円。2022年(令和4年)の完成を目指して施工するとのことです。安心安全な道路が確保されることは大変ありがたいことです。国会議員、国土交通省、長野県、長野県議会等関係の皆様に心より感謝申し上げます。

7月3日、三遠南信道路建設促進期成同盟会及び国道153号飯田南バイパス整備促進期成同盟会による中部地方整備局への要望活動が行われましたので出席しました。両路線とも南信州地域にとりましては重要な路線であり、早期の整備促進を関係市町村長とともに要望してまいりました。

7月5日、令和2年度の地区懇談会を本日から10会場にて実施します。昨年度同様、なるべく多くの皆さんにご参加いただきたいと思い、開催日時や場所などを、事前に各区長さんにご相談させていただきながら決定をさせていただきました。本日は向方老人憩の家(向方、大河内、梨畑、峠山、見遠地区)、大久那集会施設(大久那、合戸地区)、坂部活性化施設(坂部地区)の3か所で実施しました。
今年度の懇談テーマは、現在策定中の「第6次天龍村総合計画」に関してのご意見やご提案です。各地区ともそれぞれ将来を見据えた建設的なご意見をいただくことができました。


(向方老人憩の家)


(大久那集会施設)


(坂部活性化施設)

6月後半の出来事など

6月25日、26日の2日間、令和2年度の区長会を2会場に分けて実施しました。例年4月下旬に開催しておりましたが、今年度は新型コロナウイルスの影響で2か月遅れとなりました。区長の皆様には1年間大変お世話になりますが、地区と行政が一体となったよりよい行政運営ができますよう絶大なるご協力をお願いします。


(25日、おきよめの湯にて)


(26日、老人福祉センターにて)

6月30日、7月1日の2日間、第6次天龍村総合計画策定委員会の第1回専門部会と全体会議を開催しました。3密を防ぐため2日に分けての開催でしたが、両日とも大勢の皆さんにご出席いただきました。委員としてお願いした皆様には、よりよい計画が策定できますよう専門的な知見からご意見ご提案くださいますようお願い申し上げます。


(総務部会・住民部会)


(振興部会・建設部会・教育部会)

7月1日は72候の「半夏生」。この時期は梅雨の末期と言われていますが、6月30日からの大雨で、大雨洪水警報(6/30 16:25)が全域に、土砂災害警戒情報(6/30 17:05~7/1 5:50)が愛知県境、阿南町新野境付近に発令されました。
この雨で、天竜川もかなり増水し、ヘリポートも冠水してしまいました。総雨量は237mm、時間最大雨量は30日17時の35mmでした。
役場職員は、第1配備体制により夜を徹して情報収集等にあたりました。避難準備情報や避難勧告の発令も起こりうる状況ではありましたが、幸いそこまでの状態には至らなかったため、村内放送にて各自の安全確保に努めていただくようお願いをしました。

翌日(7/1)、災害状況の確認のため、5班に分かれて村内パトロールを実施しました。村内いたるところで小規模の土砂崩落や路肩決壊などが発生しておりましたが、人的被害等なく安堵したところです。


(増水により松島ヘリポートが冠水)

7月3日から4日にかけて雨が降り続きました。総雨量は138mm、時間最大雨量は19mmとさほど大したことはありませんが、先日の大雨から日も浅いということもあり、土砂崩れ等が心配されます。何事もないことを祈ります。

6月の行事等

6月1日、令和2年度下伊那郡町村会自治功労者表彰の伝達式を行いました。この表彰は、町村が構成する団体の職員であり、20年以上在職し、その職務に精励し功績のあった者に表彰を行うもので、今年度天龍村から教育委員会勤務の伊藤照子さんが受賞されました。おめでとうございます。

同日、買物弱者対策の一環として、6月より始める宅配(ご用聞き)事業に使用する配達用の車両が納車されましたので、安全祈願を行いました。また、定番品のご用聞きカタログも先の村内回覧で各戸に配布させていただいたところです。新型コロナウイルスの影響もある中、村民の皆さんの生活を守るため、事業が順調に進むよう今後とも取り組んでまいります。

6月8日、長野県の田下建設部長、田中建設技監、勝野道路管理課長、細川飯田建設事務所長ほか関係者の皆さんが、国道418号早木戸~的瀬間の法面崩落災害現場を視察しに来村されました。改めてトンネル化を含めた抜本的な道路改良をお願いしました。

6月11日、6月議会定例会が開会しました。私から、承認案件1件、条例案件7件、令和2年度補正予算案件4件、同意案件1件、報告2件、その他案件1件の議案を提案しました。

6月12日、前天龍村長の故大平巖さんに叙位が授与されましたので伝達しました。

6月15日、長野県議会議長の小池議長が来村され、国道418号の被災現場を視察されました。6月18日開会予定の県議会に関連予算が上程されるとのことですので、可決いただくようお願いしました。

6月16日、南信州地域交通問題協議会総会、町村会、広域連合会議がありましたので出席してきました。また、地元県議との意見交換会がございましたので、新型コロナウイルスに関する対応と支援拡大の要望をしてきました。

6月18日、下伊那土木振興会主催による長野県建設部への提言活動がありましたので出席しました。私からは国道418号の整備促進について発言させていただきました。

同日、天龍中学校で、令和元年度全日本学校関係緑化コンクール学校林等活動中学校の部で最高の農林水産大臣賞受賞したことによる表彰状伝達式が行われました。受賞理由は学有林の活用により手づくりハンガープロジェクトを成功させたことで、丹羽南信州地域振興局長より賞状が授与されました。今後においてもこうした活動を継続していただければありがたいと思います。本当におめでとうございます。

6月22日、リニアバレー構想実現プラン基本方針(案)に係る南信州地域振興局長と南部5町村長との懇談会が行われましたので出席しました。リニアを活かすには長野県駅までのアクセスが最優先されることと、当地域の魅力発信に向け外部の意見を取り入れるべきで、それにはまず関係人口やつながり人口を増やすことではないかとの意見を申しました。

同日、下伊那南部地域公共交通対策協議会が行われましたので出席しました。今年10月から免許返納者に対し無料の乗車証を発行するよう決定しました。

6月23日、6月議会最終日でした。上程した案件は全て原案どおり可決いただきました。

6月24日、宮島喜文参議院議員が来村され、新型コロナウイルスの対応について聞き取りを行っていただいたほか、国道418号の災害現場を視察されていきました。トンネル化を含めた抜本的な整備について要望させてもらいました。

NTT東日本(株)様と災害時相互協力協定を締結

6月5日、出水期を前にNTT東日本(株)長野支店様と災害時において大規模通信障害が発生した場合の早期復旧に関する協定を締結させていただきました。
近年、全国的に大規模な自然災害が発生し、長期の避難生活を余儀なくされるケースが多く発生しております。こうした状況を踏まえ、村としては、これまでも段ボールベット等の供給に関する協定始め多くの協定を関係する事業者の皆さんと締結してまいりましたが、本日、具体的には役場の通信機能が不通になったときに衛星回線や無線回線を使用し回線を提供するなどを盛り込んだ協定を新たに結ばせていただきました。
NTT東日本(株)長野支店でこうした協定を締結するのは、飯田下伊那地方では天龍村が初めてで、長野県下では4番目となるそうです。いずれにしましても、有事における情報収集や伝達手段として有効性が非常に期待される内容となっており、村民に安心感を与えてくれる有益なものと思われます。NTT東日本株式会社長野支店様には、心より感謝申し上げます。
なお、今後におきましても、ご協力いただける業者の方がおられましたら、積極的にこうした協定を締結させていただき、防災体制の強化に努めてまいりたいと考えております。

5月後半の出来事など 小・中学校通常登校に

5月21日、国民健康保険運営協議会を開催し、国保税の見直し等についてご協議いただきました。将来、長野県の統一した税率に見直されるため、その水準に徐々に近づけるための改定が必要であるとの結論に至ったようです。6月の定例村議会へ上程し審議いただく予定です。

5月25日、天龍小学校、天龍中学校ともに学校が再開しました。新型コロナウイルスの影響により、4月13日から臨時休校となっておりましたが、約1ケ月半ぶりに通常登校となりました。

5月26日、天龍小学校で伝統行事の「天龍ピカピカ大作戦」が行われました。
役場前で行われたはじめの会で、私から児童に皆さんに「活動を継続してくれていること、村をきれいにしたいという思いを皆さんが持ってくれていること」に対し感謝申し上げました。同時に、「ゴミを拾うということはゴミを捨てる人がいるということなので、皆さんは捨てる人にならないように」とお願いしました。
併せて、昨年阿南町境の和知野川付近に設置した看板「天龍ピカピカ未来へつなげ」のようにいつまでもきれいな村であり続けられるよう、これからも協力をお願いしたいとお話させていただきました。
「ゴミゼロの日」を前にありがたい活動です。

同日、天龍中学校ではプール開きが行われました。県下で最も早く行われるこの学校行事は天龍中学校の伝統行事でもあります。今年は新型コロナウイルスの影響で学校や部活動の再開が心配されていましたが、約1月遅れの実施となったようです。当日の気温は22・5度、水温は24・5度だったようです。各自目標を持って練習に励んでもらいたいと思います。

同日、天龍農林業公社の定時総会が行われました。今期は、これまで行ってきた加工販売部門を分社化したため、遊休荒廃地の防止に関する事業に専念してまいりましたが、財政的には村からの補助がないと非常に厳しい結果となってしまいました。しかし、遊休荒廃地の防止や農林地保全、自然景観の維持、就労の場の確保などには必要な会社でもありますので、今年度も村民の皆さんに信頼いただける会社を目指して社員一同努めてまいります。

5月27日、今年度各地区からご要望をいただいた現場を視察しました。内容的には長年ご要望いただいているのもから新規でいただいたもの、多額の費用を要するものなど多岐にわたっています。緊急性や地域バランス等を勘案し順次整備していきますのでご理解願います。

同日、議会全員協議会を開催し、新型コロナウイルス感染症対策に係る第2弾の経済支援についてご協議いただき、ご承認いただきました。関連予算は、5月29日付けで専決させてもらいます。主な内容は以下の通りです。

5月28日、国道418号的瀬から早木戸間の大規模な法面崩落に関し、早期に復旧いただくよう、併せてトンネル化を含めた抜本的な改良をご検討いただくよう、国土交通省道路局長並びに国土政策局長に直接要望してきました。直接といいましても、東京にはいけませんのでオンラインにてテレビ画面越しにお願いをしてきました。村の現状をご理解いただき前向きにご検討いただけるとの回答をいただきました。早期に実現できるようさらに要望活動等を続けてまいります。

同日、龍泉閣の取締役会を開催しました。従業員不足等から営業日数が減ったため、売上高も大きく落ち込んでしまいました。その結果村からの補助金をいただいてなんとか収支を合わせることができたところです。龍泉閣は村民の憩いの場、雇用や経済循環のためにも必要な会社でもありますので、皆さんの期待に応えられるよう今年度も努力いたします。

5月29日、広域連合議会臨時会が行われましたので出席しました。

緊急事態宣言解除後の対応について

5月14日、政府は長野県を含む39県の緊急事態宣言を解除し、これを受け長野県では5月16日以降の対応について、基本的対処方針等を決定しました。

村では、5月15日に新型コロナウイルス感染症天龍村本部会議を開催し、これまで同様、国や県の対処方針等に準じ対応することにしました。
具体的には以下のとおりです。
皆さんのご協力をお願いします。

5月前半の行事等

5月7日、天龍村債権管理情報連絡会を開催し、滞納整理に向けた対応等を協議しました。村税始め各種使用料等につきましては、村の重要な財源でもありますので、村の債権については的確に把握し、法令及び条例の規定に基づき適正に徴収しなければなりません。今年度は新型コロナウイルスの影響による徴収猶予の特例制度もありますが、引き続き公平公正な徴収等に努めてまいります。

5月8日、村道大河内線の改良に伴い、隣接の豊根村に改良計画の説明と協力についてお願いしてきました。また、新型コロナウイルス対策として愛知県の状況等をお伺いしましたが、茶臼山の芝桜観光の大打撃を受けたようで大変そうでしたし、学校の夏休みもかなり縮小されるようです。まだまだ収束が見えない中、県が違うとはいえ、お隣同士でありますので温泉などの各種施設の再開やイベントの開催状況等は足並みをそろえた方が感染拡大防止につながるのではないかと感じたところです。

5月9日、特別定額給付金の受付をするため臨時の窓口を役場と南支所に設けました。大勢の皆さんが来庁され手続きを行っていきました。9日までに申請された方は、12日にご指定の口座に振り込まさせていただきます。12日の給付は飯田下伊那の市町村の中では2番目に早い対応です。

5月11日、国道418号福島~的瀬間における大規模な法面崩落の早期復旧について、大平村議会議長とともに長野県建設部長のところに要望活動に行ってきました。今回は密を避けるため2人だけでの要望活動でしたが、内容的には抜本的な道路整備をお願いしたいということで、福島から的瀬までのトンネル化をお願いしてきました。県としても1日も早い復旧に向け努力するとのお約束をいただきましたし、併せてトンネル化についても一緒に考えていただけるとのご回答をいただきました。
なお、アポをとってなかったわけですが、太田副知事にも面会できましたので、同様の要望をしてきました。

5月13日、愛知・長野県境域開発協議会の総会が根羽村で行われましたので出席しました。新型コロナウイルスの影響で例年通りの事業は行えませんが、できる限りの努力はしていきたいと考えます。

5月18日、町村会及び広域連合会議等が行われましたので出席しました。毎回、合同庁舎で行っていましたが、今回は「地域外来・検査センター」の視察も兼ね旧地場産業センターで行われました。