「緊急事態宣言」の期間延長を受けた村の対応について

5月4日、政府は5月31日までの緊急事態宣言の期間延長を決定し、これを受け長野県では5月7日から5月15日までの対応と5月16日以降5月31日(緊急事態宣言終了)までの間の対応に分けて対策を進めることを決定しました。
村では、5月6日に新型コロナウイルス感染症天龍村本部会議を開催し、これまで同様、国や県の対処方針等に準じ対応することにしました。
具体的には以下のとおりです。
皆さんのご協力をお願いします。

新型コロナウイルス感染症対策に係る経済支援策について

「令和」に改元し早一年が過ぎました。昨年は天皇陛下のご即位等で日本国中が祝賀に包まれ、ちょうどゴールデンウィークとも重なったということもあり、全国各地では大勢の観光客等でにぎわいました。天龍村におきましても、例年ですとお茶摘みやブッポウソウなど季節の話題で大勢の皆さんの心を和ませてきたところですが、今年は、新型コロナウイルスの影響で、折角のゴールデンウィークも日本全体が静まり返った「STAY HOME WEEK」となってしまいました。

そのような中、5月1日、天龍村議会臨時会を開催し、新型コロナウイルス感染症対策に係る経済支援策等をご審議いただきました。
国においては緊急事態宣言を発出し感染拡大防止に努める一方、4/30に、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として地方創生臨時交付金や特別定額給付金、雇用調整助成金、持続化交付金などの各種支援策を盛り込んだ補正予算を成立させ、また、長野県においても28日に行われた県議会臨時会で、検査・医療提供体制の強化、県内経済と県民生活の下支え、遠隔教育環境の整備に重点を置いた補正予算が成立したところです。
村としましては、国や県の緊急経済対策等を最大限活用し、併せて村独自に商工業を始めとした事業者に対する事業継続支援や公共料金の支払い猶予等を行いたいと考えております。
こうした支援策等につきましては、スピード感が重要でありますので、準備が整い次第、村民の皆様に周知したいと思っております。特に、一人当たり一律10万円の給付がある国の特別定額給付金につきましては、申請書の発送を5月7日に行い、早ければ12日から指定口座へ振り込みをしたいと考えております。詳しいことは役場までお問い合わせください。
また、その他、この新型コロナウイルス感染症に関する村独自の対応としましては、役場庁舎への入庁方法を変更、ソーシャルディスタンスを保つため職員の机の間隔拡大、緊急事態宣言を受けて外出自粛等の要請動画を作成しCATVで放映、広報車を使用してのキャラバン活動、コロナ終息後には温泉を大いにご利用いただきたいことから村民保養券を例年の倍数配布、職員の提案により村内業者から弁当を注文などをしています。

また、学校現場において村が所有しているタブレットを活用できないかや折角ある温泉施設も現在休業中でありますので、村民のご要望等をお伺いしながら温泉を提供することができないかなども検討しているところでもあります。
一方、社会福祉協議会におきましても、生活福祉資金貸付制度による緊急小口貸付等の特例貸付を行ったり、コロナの影響で解雇や雇止めとなった方を対象に期限付きで雇用したりしています。また、社協の呼びかけにより布マスクの作成も行っていただいております。
商工会におきましては、ドラゴン商品券の発行を前倒しで実施するよう準備を進めているとのことであります。

なお、緊急事態宣言の期間が延長される場合は、さらに検討しできるだけの支援をしてまいりたいと考えております。
先の見えないトンネルの中にいて不安ばかり募るわけですが、長期にわたるこのウイルスとの闘いに打ち勝つには、全国一丸となって取り組まなければならないと考えておりますので、村民の皆様の一層のご理解とご協力をお願いしたいと思います。

4月後半の出来事

4月18日、主要地方道飯田富山佐久間線の羽衣崎橋付近で法面崩落が発生しました。平成29年(2017年)1月と3月に発生した災害より小規模でしたが、数日間全面通行止めとなりました。現在は建設事務所を始め地元建設業者の皆様のご尽力により、短期間で片側通行での通行が可能となっておりますが、下伊那南部建設事務所によりますと、地質調査の結果、崩落個所から阿南町寄りに同様の崩落の危険があるため、今回併せて施工したいとのことで、完了予定は6月以降になるのではないかとのことです。村としましては、1日も早い完全復旧と命の道として当路線の果たす役割の重要性を改めて関係機関へ訴えながら、抜本的な道路改良等をお願いしていきたいと考えます。


(崩落直後:平岡側)


(片側通行可)


(崩落直後:阿南町側)

新型コロナウイルス感染症拡大防止策の一環として、役場庁舎カウンターに飛沫感染防止用のアクリルパネルを設置しました。ちなみにこのアクリルパネルは職員の手づくりで枠には村の木材を使用しております。

4月23日、例年実施しています「区長会」を新型コロナウイルス感染症拡大防止のため延期しました。区長の皆様には1年間お世話になりますがよろしくお願いします。

全国春の交通安全運動実施

4月6日から15日までの10日間、全国春の交通安全運動が実施されました。今年の全国重点は、➀子供を始めとする歩行者の安全の確保、➁高齢運転者等の安全運転の励行、➂自転車の安全利用の推進と定められ、村でも6日から毎朝、阿南安全協会天龍支部の皆さんやPTAの皆さんらにご協力いただき街頭指導にあたっていただきました。また、10日には役員の皆さんによる交通指導所を開設させていただきました。天龍村は現在交通死亡事故ゼロ8000日を超えていますので、さらに交通安全の推進に取り組んでまいりたいと思います。
「思いやり 乗せて信濃路 咲く笑顔」(長野県交通安全スローガン)

4月10日、天龍村消防団新入団員任命式が行われましたので出席しました。新入団員の皆さんには、村民の生命、財産を守るという消防使命達成のためご尽力をいただきたいと思います。

4月14日、天龍みどりの少年団によるブッポウソウの巣箱かけが行われました。今年2月に子供たちが作製した約30個の巣箱を地域の皆さんや保護者の皆さんのご協力をいただきながら、村内の橋や木に高所作業車等を使って設置しました。子供たちも、自分が作った巣箱に入ってくれるか心配しながら、でも、期待を込めながら必死に取り付けていました。また、新型コロナウイルスによる臨時休校の中での登校日だったので、違った意味で楽しそうでした。私も、子供たち同様、村鳥ブッポウソウが今年も村内各所の巣箱めがけ、飛来してくるのを心待ちにしています。

令和2年度天龍小・中学校入学式、天龍保育所入園式

4月4日、桜の花に加え、花桃やミツバツツジなどが咲き始め、村中が花にあふれる中、天龍小学校と天龍中学校の入学式が行われました。先日の卒業式同様、新型コロナウイルスの影響で規模や時間等を縮小しての式でしたが、ともに例年以上に心のこもった式典となりました。
新入生の皆さんはもちろん、在校生の皆さんも自分の目標や夢に向かって今年度も頑張ってください。

4月6日、天龍保育所の入園式が行われました。少し不安なところもあるかもしれませんが、明日から元気よく登園してきてください。
保育所も今年度3人の新たな職員を迎え園長以下「笑顔」で頑張ってまいります。

長年、地元の皆さんからご要望いただいておりました村道天龍小学校下線が、この度しゅん工しました。ご協力をいただきました地元の皆様始め関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
なお、橋名につきましては、小学校の児童が命名してくれました。

おきよめの湯リニューアルオープン

昨年10月から施設の増改築工事を行い、今年3月には約1か月間休業させていただいておりました「天龍温泉おきよめの湯」が、4月3日にリニューアルオープンしました。
おきよめの湯は、平成6年5月にオープンして以来、今日まで村民の憩いの場として、また交流の場として村民の皆様にご利用いただくとともに、天龍村の観光拠点として、村外の皆様にも親しまれてきた施設です。
今回の工事は、村産材のヒノキや杉をふんだんに使用し、休憩室や宴会室等を増築したほかフロントの場所を移動したりしました。
1日ゆっくり過ごすことができますので、どうぞお立ち寄りください。

令和2年度がスタートしました

4月1日、新型コロナウイルスの影響でいつもの年とはかなり雰囲気が違っておりますが、満開のソメイヨシノや山桜が咲き誇る中、令和2年度がスタートしました。
今朝は、新規採用職員の辞令交付や人事異動の辞令交付、集落支援員への任命書交付、小・中学校へ新たに着任された先生方の紹介などを朝礼を兼ねて行いました。新たに職員となられた皆さんには、今日の気持ちを忘れずに頑張っていただきたいと思います。


(中組の山桜)

4月2日、天龍村診療所で出張診療が始まりました。
川西先生引退後の対応について、阿南病院にご相談やお願いをしてきたところ、本日から毎週木曜日の午前中、阿南病院の関先生が出張してきてくれることになりました。関先生は、内科医で阿南町新野ご出身でもあります。大変ありがたいことです。どうぞよろしくお願いします。
また、毎週月・水・金曜日には村から阿南病院まで送迎バスを運行しますのでご利用ください。

3月31日

3月31日、天龍村診療所川西先生が最後のごあいさつに役場にお見えになりました。
平成元年2月から今日まで31年2か月という長い間、地域医療に専念され天龍村村民の命や子供たちの健やかな成長を見守ってくださいました。本当にありがとうございました。いざお別れになると万感の思いがございますが、どうかご自愛いただくとともにまたご夫妻で天龍村に遊びにお出かけください。

同日、今年度末の県の人事異動で県職員に復帰することが決まった花岡紗代さんの辞令交付式を行いました。1年間という短い期間でしたが、主に商工観光係の仕事を担っていただき、秘境駅ツアーだったり昇龍まつりなどのイベントを担当していただいたほか、買物弱者対策として現在取り組んでいます設立準備委員会の事務局としてご活躍いただきました。仕事の手際良さと先を見据えた洞察力、住民との対応などさすが県職員だと感心しきりでした。せめて、もう1年残っていてほしかったわけですが、県人事のことなので仕方ありません。県に戻られても天龍村のことを気にかけていただき、また遊びに来ていただければと思います。

3月30日、天龍村消防団の任免命式を行いました。今年度末で退団される皆さんには、長い間大変ご苦労様でした。今後におきましても、消防協力員としてご協力いただけるようお願いします。また、大平新団長の下、新体制となったわけですが、一致団結して消防使命達成のために一層ご尽力くださいますようお願いします。

大平巖前村長がご逝去

3月28日、長年天龍村長として、天龍村発展のためにご尽力いただいてきました大平巖さんがお亡くなりになられました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

大平さんは、昭和54年10月から12年間、天龍村教育長を務められ、この間、飯伊市町村教育委員会連絡協議会教育部会長や長野県町村教育長会会長を歴任されてこられました。
学校教育では「子どもの健康づくり」を大切に考え、温暖な気候を利用しての水泳競技の強化を学校とともに図り、「水泳天龍」の礎を築き上げられました。社会教育では、スポーツ振興に力を入れ「天龍梅花駅伝」をスタートさせました。また、霜月神楽を始めとした重要無形文化財の伝承にも積極的にかかわってきました。
その後、平成16年10月に天龍村長に当選され、以来3期12年の長きにわたり村政のかじ取りを担ってきました。
就任当時、三位一体改革や市町村合併など、村を取り巻く環境が様々変化する中で、今後、様々な重要施策を取り組むにあたっては、最優先に村の財政を立て直し、足場を固める必要があると提唱し、大規模事業の抑制や行財政改革の徹底等緊縮財政にまい進されました。その結果、実質公債費比率を県下2番目の低さまで縮小したり、起債残高を就任当初から半分以下に縮減したりするなど、村の財政再建が図られたところであります。
また、「子供を愛し、年寄りを敬う」を政治モットーとして、各種の補助金を創設しながら、少子高齢化対策にも積極的に取り組まれてきました。
一方で、「岳仙」の雅号で書家としてもご活躍され、小・中学校や老人ホームでの書写指導を始め、村内外での書道教室も開かれていました。村内外に多くの書が残っています。

個人的には、大平村長のもとで6年間副村長として仕事をさせていただき、多くの事を学ばせていただきました。
特に「人間として、仁・義・礼・智・信の五常の精神を忘れることなく、また政治家の心構えとして先憂後楽を意識すべし」との教えは、私の胸に深く刻み込まれております。
インフルエンザや新型コロナウイルスの話題が落ち着いたら病院にお見舞いに行かせてもらい、まだまだ多くのこと教えていただいたり、村の行く末をご指南していただきたいと思っていただけに、非常に残念です。

本当にお疲れ様でございました。


(写真は、役場村長室のもの)

3月の行事など

今月は、新型コロナウイルス感染症対策のため、各種の行事・イベントが延期、縮小等されました。1日も早い収束を願います。

3月5日、令和2年第1回天龍村議会定例会が開会しました。村からは条例案件8件、令和2年度予算案件6件、令和元年度補正予算案件5件、人事案件1件、その他案件2件を上程しました。そのうち、固定資産評価審査委員に中井侍区宮澤盛孝さんを選任することを同意いただきました。

3月16日、町村会・広域連合会議・長土連下伊那支部協議会総会が飯田市で行われましたので出席しました。コロナ対策で短時間で終了となりました。

3月17日、天龍小学校、天龍中学校の卒業式が行われました。詳細につきましては別掲をご覧ください。

3月18日、元村議会議長の故金田今朝文さんへ位記(正六位)が授与されましたので、ご家族に伝達させていただきました。

3月19日、令和2年第1回天龍村議会定例会が閉会しました。上程しました案件は全て原案どおり可決いただきました。

3月23日、令和元年度防災行政無線デジタル化整備工事の工場検査に東京都小平市へ行ってきました。今年度は2か年事業の初年度にあたりますが、予定どおり機器等が仕上がっており、順調に進捗しておりました。

3月24日、戦没者慰霊祭が行われましたので出席しました。コロナの影響もあり、例年に比べ参加者も少なかったわけですが、平和への願いはいつの時もかわりません。

同日、地域おこし協力隊と集落支援員による1年間の活動報告会がありました。残念ながら、コロナの影響により無観客で行うことになりましたので、様子につきましては後日村のケーブルテレビ等で報告させていただきます。

3月25日、中部電力カーリング部からサイン入りハンガーと色紙が届きました。詳細は別掲してあります。

同日、昨年7月からスタートした「産業振興に係る調査研究プロジェクトの中間報告会」を行いました。「農産物継承」「森林資源活用」「観光ブランディング」の3つのプロジェクトについて、それぞれこれまでの活動報告や今後の計画等を発表いただきました。総体的にはどのチームもわかりやすくまとめてあり、よい報告会だったと思います。会の中で出された意見等を参考にしながら1年後の最終報告会に向けさらに調査研究を進めていただきたいと思います。

3月26日、国選択無形民俗文化財に指定されております「大河内シカオイ行事」が行われました。
少子高齢化の中、伝統行事を守り続けていくことは大変ですが、地域の皆さんで協力し合って毎年同じように行っています。機会がありましたら皆さんも是非ご覧ください。
大河内シカオイ行事
(http://www.vill-tenryu.jp/tourism/festival_heritage/festival/sikaoigyouji/)