10月4日、天龍村誕生70周年記念式典を文化センターなんでも館で開催しました。


式典では私から次のようなあいさつをさせていただきました。
「天龍村は、昭和31年9月30日に、平岡村と神原村が合併して誕生した村です。
長野県の最南端に位置し、愛知県並びに静岡県と境を接する風光明媚な地として、澄んだ空気や清らかな水、そして深い緑をたたえる豊かな森林に育まれています。
南信州の温暖な気候のもと「信州に春を告げる村」として知られる我が郷土におきまして、先人の皆様は、自然の深い恩恵を受ける一方で、時に厳しい気候やあまたの自然災害を乗り越え、自然とともに生きる深い知恵を育みながら暮らしを守り、農林業などの産業を起こし、国の重要無形民俗文化財である「天龍村の霜月神楽」をはじめとする多彩な文化を今日まで受け継いでこられました。
これらを創り出し支えてきたのは、古くから「龍蛇は山沢に生ず」と例えられていますように、豊かな自然と優れた風土に恵まれたこの地に生きてきたからこそ生まれた人々の心の豊かさや結びつき、絶え間ない努力と現状に安住することなく果敢に挑戦を重ね、より良い未来を切り開こうとする進取の精神であります。
この70年の歩みは決して平坦な道のりではございませんでした。幾重もの苦難を乗り越え、今日の天龍村の礎を築いてくださった先人の皆様方、そして今この瞬間もそれぞれのお立場で村を温かく支えてくださっている村民の皆様方に心より敬意を表しますとともに深く感謝申し上げます。
合併直後、6千人を超えていた人口も過疎化や少子高齢化をはじめとする時代の大きな変化により現在では千人を割ってしまいました。そして、これに起因する様々な課題が山積しています。国全体の人口が減少する中、天龍村だけその流れを食い止めることは困難であります。むしろ、その流れに上手に向き合いながら「人口減少時代を見据えた持続可能な村づくり」を推進することが天龍村にとって最良の選択だと考えております。それには、新たな発想と知恵や工夫、チャレンジ精神を持って果敢に立ち向かうことが重要であり、その上で、村民の皆様が「天龍村に住んでよかった」と心の底から思える村を村民の皆様と一緒に築き上げていきたいと考えています。
70周年という節目を迎えた本日は、天龍村が、そして私ども一人ひとりが次の時代に向けて新たな一歩を踏み出す希望に満ちた出発点です。
現在、AIやデジタル技術の飛躍的な進化などにより社会の大きな転換期にありますが、子どもや若者が夢を描き、誰もがいきいきと輝き続けられるよう、そして先人から受け継いだこのかけがえのない美しいふるさとや豊かな文化をより良い姿で次の世代へと手渡していくため、ともに考え、ともに挑み、ともに希望にあふれる未来を創ってまいりましょう。
結びに、村民の皆様の益々のご健勝とご多幸をご祈念申し上げますとともに、我が天龍村の末永い発展と繁栄に向けた変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願いを申し上げ、天龍村誕生70周年記念式典の式辞といたします。」

このあと、村表彰並びに感謝状の贈呈を行いました。併せて、国民健康保険健康家庭表彰も行いました。
村表彰受賞者は、9期27年の長きにわたり天龍村農業委員会委員として農業振興の推進に寄与され多大な功績を残されました西原区の宮澤 悟様。
同じく、6期18年の長きにわたり天龍村農業委員会委員として農業振興の推進に寄与され、多大な功績を残されました東原A区の宮澤 敏仁様。
14年の長きにわたり、天龍村公民館長として、社会教育の推進に寄与され、多大な功績を残されました東原A区の鎌倉 貞男様です。
長年ご尽力いただき、誠にありがとうございました。



感謝状は多額の金員や貴重な美術品などをご寄付いただいた皆様に贈らせていただきました。
今回、式典にお見えいただいた方は、飯田市の株式会社シノダ設備代表 篠田忠尚様、飯田市の川手敏雄様、豊丘村の熊谷まゆみ様の3名でした。
この他6名の方にも感謝状を贈呈させていただきました。
誠にありがとうございました。
また、国民健康保険健康家庭表彰は、受賞世帯は4世帯の皆様でした。当日どなたも欠席でしたので後日お渡ししたいと思います。

また、70周年を記念して全世帯に記念品を贈呈したいと計画しています。記念品の中身は「トートバック」です。
式典の中で代表して2名の区長さんに受け取ってもらいました。


式典終了後、記念コンサートとしてPaix2のお二人に歌を披露していただきました。
Paix2さんは、女性デュオで2000年に結成し、以来刑務所などの矯正施設で歌やメッセージを届ける「プリズンコンサート」を続けており、現在553回行っているそうです。こうした長年の功績が認められ、2022年には内閣総理大臣表彰を受賞されました。
Paix2さんは売木村の観光大使を務められており、隣村ということで清水村長さんのご紹介もありご縁を頂いた次第です。
当日は、「元気出せよ」などの代表曲の他にさだまさしの「いのちの理由」、手話を交えた「ふるさと」などを熱唱いただき、会場一杯に盛り上げていただきました。
今後益々のご活躍をご祈念申し上げます。



つづいて、テレビキャスターとしてご活躍の草野仁さんによる記念講演を開催しました。
演題は「いつもチャレンジ精神で」で、ご自身の経験談を中心に、水中考古学者の山舩晃太郎氏やIPS細胞で有名な山中伸弥教授、競馬の武豊ジョッキーなど各分野で活躍されている著名人のエピソードなどを交えお話くださいました。
また、長野県出身のAOKIグループ創業者青木拡憲氏の「人生は学習、挑戦、研鑽」という言葉に感銘を受けたお話をされたり、さらに「人間は自分が考えている以上に対応力や適応力を持っている」ということもお話くださいました。
さすが元NHKアナウンサー、大変聞きやすい声とトーンで、かつわかりやすくお話くださり、大変勉強になりました。
少し足を捻挫されたようなので、どうかご自愛いただきたいと思います。

